ディスコミュニケーションの寓話
百瀬文《Social Dance》(2019)と、山城知佳子《肉屋の女》(2012)を観て
加川日向子
2024.06.02
読者限定
国立近代美術館に行った。企画展「TRIO」にあった百瀬文の作品《Social Dance》(2019)と、常設展の山城知佳子の作品《肉屋の女》(2012)を観て考えたことをメモする。
どちらの作品も、自らの言葉や肉体を自由に扱うことを許されず、自分より強い力を持つ他者によって支配され、抑圧されることをテーマとしている。このテキストは、このような抑圧に対して抵抗すること・そのための学問の分野をフェミニズムという、ということを前提としている。

百瀬文《Social Dance》(2019)、映像作品、10分33秒